17 世紀の始めの頃、若きフランス国王ルイ13 世(1601-1643) は獲物が沢山存在するこのベルサイユ の森と沼地帯にしばしば狩りにやって来た。このお気に入りの地に狩りの館を建造したのは1623 年の事である。
息子のルイ14 世(1638-1715) は首相マザランが死んだ年、1661 年に、ルイ14 世は新政を宣言する。その年の夏、財政官フ一ケに招かれて訪れた彼の城館、ボ一・ル・ビコントの見事さに嫉妬した青年君主ルイ14 世は、彼を投獄してしまう。
少年時代の楽しかった思い出の残るベルサイユの地に、フ一ケの城館を造った芸術家、建築家、造園家を連れて来て、より壮大な宮殿を造らせる事になる。1682年にはとうとうパリの古いル一ブル宮を捨て、宮廷をベルサイユに定め、権力の中央化をはかる。以後ブルボン王朝栄光の世紀が始まる。そして又、ルイ15世、ルイ16世とマリ一アントワネットヘと、、フランス革命へ連なって行く一連の物語がこの場所で進められて行く。
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